サイド・ワインダー/リー・モーガン

リー・モーガン Edward Lee Morgan, 1938710 - 1972219日)は、ジャズのトランペット奏者。 ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。

 

子供の頃から神童と呼ばれたハード・バップの代表的トランペッター。 1956年にディジー・ガレスピーのバンドに参加し、その年には早くもブルーノートから『Lee Morgan indeed!』でデビューし、その艶やかな音色からクリフォード・ブラウンの再来とも呼ばれた。 特に1957324日にレコーディングされたアルバム『Lee Morgan Vol.3』の中の「アイ・リメンバー・クリフォード」の演奏で高い評価を得た。

 

1960年頃はアート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズにも所属し、トランペット奏者として、また一部の曲の作曲を手がけた。

 

そして、何と言っても有名なのは19631221日にレコーディングされてBlue Noteレーベルからリリースされた The Sidewinder」で、ビルボード・チャートの25位までランキングした。これは、当時のジャズ界からすれば空前のヒット作と言える。 The Sidewinder」は8ビートをジャズにいち早く取り入れた楽曲の1つで、ジャズ・ロックなどと称されることもあり、現在でもカヴァーされる人気のある曲である。

 

 

1972218日、リー・モーガンはニューヨークにあったジャズクラブ「スラッグス」でライブ演奏をしていたが、その2ステージ目と3ステージ目の合間の休憩時間に、愛人のヘレン (Helen More) に拳銃で撃たれ、ただちにベルビュー病院に移送されたが、ほぼ即死状態だった。 死亡が確認されたのは219日午前245分だった。