昭和二十二年屋台から始まって半世紀。

美味しいラーメンの代名詞、サッポロラーメン。

その源流をたどれば、戦後間もない頃、札幌二条市場沿いに並んだラーメン屋台にたどり着きます。

1947年（昭和二十二年）のある夕暮れ時、二条市場創成川沿いの道にカーバイトの灯りを燈した一軒の屋台が現れました。柔らかな灯りと七輪の中で赤々と燃える木炭の灯にひかれて一人、また一人と集まる人々。

屋台の名は「だるま軒」、店主の名は西山仙治。誰もが空腹だった時代、豚骨をじっくり煮込んで採ったスープに、ラードを効かせた熱々のラーメンが人々の身も心も温めたことは言うまでもありません。

北海道の寒さと低湿度の気候から生まれた麺は、光沢と舌触り、歯ごたえが抜群です。西山の作り出す味は昔から業務店で利用され、現在のサッポロラーメンの礎を作り出すことに多大な貢献をしました。

札幌市民はもとより全国から訪れるラーメン愛好者に親しまれています。